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熊本のインテリアコーディネーターが綴る家具の豆知識/ダイニングテーブルの選び方

Kitayama Miyuki
シーブ ダイニングテーブル

家具店やインテリアを買いたいけど、何を基準に選べばいいのか分からないという方は意外にも多くて、htdでも毎日お客様からご相談をいただいます。

 

部屋に入れてみたら大きくて圧迫感があったとか、使い勝手が悪かったとか失敗した経験がある方も多いのではないでしょうか?

気に入った家具がそんな結果になるなんてとても悲しいですよね・・・。
そんなみなさまに家具やインテリアを選ぶ時のちょっとしたポイントや知っておくと役立つことをお届けする『豆知識シリーズ』です。

定期的に配信していきますので「へ~」「ふむふむ」と呼んでいただけたらと思ってます。

 

第一回目は『ダイニングテーブル』を取り上げたいと思います。

 

ダイニングテーブルは食事をしたり会話をしたり家族を繋ぐ団欒の場になりますし、大きく場所をとるのでお部屋の印象を決める大事な家具です。

ダイニングテーブルを選ぶときに、ここは必ずチェックしていただきたいポイントをお伝えします。

 

 

CHECK1:使い方を考える

ダイニングテーブルの使い方は人それぞれです。

食事をする時はもちろんですが、パソコンデスクやお子様の勉強机になったり、趣味の時間を過ごす場所になったりします。

今の生活スタイルの中でどんな時に使っているか一度整理しましょう。

 

 

CHECK2:使う人数を考える

4人家族なら4というわけではなく、ダイニングを囲む人数を考えます。

おじいちゃま、おばあちゃまが毎週末いらっしゃるとかお友達を招いて食事をするなど、家族の人数だけではなくゲストが来る頻度や人数もチェックしましょう。

逆にダイニングを同時に使わない場合は、家族の人数よりコンパクトなサイズでも十分なこともあります。

 

 

CHECK3:サイズを考える

人が椅子に座って快適に食事をするのに必要なスペースはおおよそ横幅60cm×奥行40cmといわれています。
ダイニングテーブル スペース

ここから4人用、6人用のダイニングテーブルの基本サイズは次のようになります。

 

・4人用 横幅120cm(60cm×2人)×奥行80(40cm×2人)

・6人用 横幅180cm(60cm×3人)×奥行80(40cm×2人)

 

 

CHECK4:形を考える
ダイニングテーブルの大きさは形や椅子の配置でも変わってきます。

形の特徴をお伝えしますので参考にしてください。

・長方形 8割くらいの方がチョイスする、お部屋を一番効率的に使える形です。壁に付けたりできるのも便利です。

・正方形 1人~4人の少人数で120cmまでのコンパクトサイズが適しています。

・楕円 両端が丸くなるのでサイドには椅子を置かないレイアウトがおすすめです。

・丸 動線を確保するのに意外と広いスペースが必要なのでサイズは120cmまでと考えた方がいいでしょう。

ダイニングテーブルのサイズ

 

 

CHECK5:通路(動線)を考える

ダイニングの周りには人が快適に動けるだけのスペースが必要にです。あたりまえと思う方も多いかと思いますが、これを考えずに失敗している方は意外とに多いんですよ。

買いたいサイズと置けるサイズが違うということです。

必要な動線を確保してストレスなく快適に過ごせる空間にしたいものですね。

忘れてはいけないダイニングの周りに必要なスペースは次のようになります。

 

・椅子に座ったり立ったりするのに必要なスペース おおよそ80cm
ダイニングテーブル 動線

・家具と壁の(人が通る)スペース おおよそ60cm

・椅子に座るスペース おおよそ40~50cm
ダイニングテーブル 動線

 

 

CHECK5:材料を考える

同じデザインでも材料によってテーブルの印象は大きく変わります。

CHECK1で上げたダイニングテーブルの使い方と合わせて、どれくらいの期間使いたいのか、予算はどれくらいかを考えて材料を決めることをおすすめします。

木製でも「無垢材」「集成材」「突板」など製品の構造や木の種類によって耐久性やお値段も違います。

今回はダイニングテーブルで人気の樹種に絞って特徴をお伝えします。

 

・Walnut(ウォールナット)
古くから高級家具材や工芸用材として用いられる材料で、はじめはグレーっぽい濃い茶色をしていますが次第に色が薄くなり落ち着いた茶色に変化します。

経年変化を楽しめる今一番人気のある樹種ですが、だんだん貴重になってきているのでお値段も高騰しています。

 

・Black Cherry (ブラックチェリー)
きめ細やかな肌目で均質な淡黄褐色をしている高級感のあります。時間の経過と共に赤みを増していきます。
個人的に一番好きな樹種ですね。

 

・Oak(オーク)
ウイスキーやぶどう酒の樽材として使われている樹種です。木目がはっきりしていてナチュラルな色から深い色へと変化していきます。

 

 

CHECK6:仕上げを考える

大きく分けて二つの仕上げ方法があります。それぞれのメリットデメリットがありますので家族構成や用途、このテーブルとどう付き合いたいのかという自分の想い(これは結構大事かもです・・・)などを考えて決めて下さい。

 

・オイル塗装

木の質感を味わうことにこだわりたい方、傷や汚れも思い出として楽しみたい方におすすめです。

天然の植物油を主成分とした塗料を塗って仕上げる方法で、木材の質感や手触りがそのまま味わえるのが最大の魅力です。

塗膜をはらないので、水分や汚れに弱いため、輪染みができないようにお食事の時はコースターやランチョンマットを敷いてください。

 

・ウレタン塗装

ポリウレタン系の合成樹脂塗料で塗膜を作る仕上げる方法で、表面が強くなり、耐水性、耐薬品性に優れています。

オイル塗装と比べると天然木独特の質感は少し損なわれてしまいますが、小さいお子様がいらっしゃるご家庭や、普段のお手入れを簡単に済ませたい方除菌スプレーなどをお使いになりたい方におすすめです。

 

 

さてさて、いかがでしたでしょうか・・・ダイニングテーブルを選ぶだけでもこんなにチェックポイントがあるんです。
ダイニングテーブル 選び方

 

ダイニングテーブルはお部屋の印象を左右する大きな家具のひとつです。

 

落ち着いた濃い目の色を選べば重厚感があり引き締まった印象のダイニングになり、さわやかな明るい色を選べば広々とした清潔感のあるダイニングになります。

ドアや建具の色と合わせるて統一感を出すのもおしゃれな空間を演出する方法です。

 

ダイニングチェアを選ぶ時には、今回ご紹介した6つのポイントを是非チェックしてみてください。

 

もちろんHAPPY TIME DIRECTIONでは、インテリア好きのスタッフがお待ちしておりますのでお気軽にご相談くださいませ。
みなさまがお気に入りの家具と出会えますように☆