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熊本のインテリアショップ店員が綴る”後悔しない家具選びのQ&A -照明編-“

kaetsu mahiro
照明選び

みなさん、こんにちは。HAPPY TIME DIRECTIONの嘉悦です。
本日は、照明について実際にお客様からよくあるご質問をもとに、皆様のお悩みにお答えします。

照明選びって、実はとても奥が深いんです。
デザインだけでなく、明るさや配置など考えることが意外とたくさんあります。
「これで本当に合ってる?」と思うことも多いのではないでしょうか。

そんなちょっと難しい照明選びですが、ポイントを押さえればぐっと選びやすくなります。
今回は、よくあるお悩みをもとに、照明について少しだけ掘り下げてご紹介していきます。

シェードの形は、「どこで使うか」「どんな雰囲気にしたいか」で選ぶのがポイントです。
たとえば、ダイニングやカウンターなど手元をしっかり照らしたい場所には、光が下に集中する「ドーム型」や「円錐型」がおすすめ。
空間全体をやさしく照らしたいリビングや寝室には、光が広がる「傘型」や、上下配光のできるタイプのシェードが向いています。
また、天井まで明るくしたい場合は、上に光が抜ける形を、落ち着いた雰囲気にしたい場合は、光が制限される深めのシェードを選ぶと良いでしょう。
素材や色によっても光の印象が変わるため、全体のインテリアとのバランスも意識すると失敗しにくくなります。

Q.ペンダントライトの高さはどのくらいが最適ですか?

テーブル天板から照明の下端までの距離は、一般的には約60~80㎝が目安とされています。

ただし、「おしゃれに見せたい」「空間に雰囲気を出したい」といった場合には、やや低めに吊るすのがおすすめです。
低めに吊るすことで得られるメリットには、以下のような点があります。

・明暗のコントラストが生まれ、空間にメリハリがつく
・光源が直接目に入りにくく、眩しさを軽減できる
・テーブル上がしっかりと照らされ、料理や食器が美しく見える

とはいえ、あくまで「おしゃれに吊るしたい場合」の話なので、実際には生活スタイルや照明器具のデザインに合わせて最適な高さを調整するのがポイントです。

Q.部屋に対してどのくらいの明るさが必要ですか?

照明の明るさを選ぶ際は、次の3つのポイントを意識すると、失敗しにくくなります。

1.部屋の広さ
照明の明るさの基準には「ルーメン(lm)」という単位が使われます。
部屋の広さに応じて、必要なルーメン数を目安にしましょう。
6畳:2,700~3,699lm
8畳:3,300~4,299lm
10畳:3,900~4,899lm
これらの目安は、日本照明工業会のウェブサイトでも詳しく紹介されています。

2.部屋の用途
部屋の使い方によって、必要な明るさや光の色温度が異なります。
例:リビングやダイニングなどのリラックスしたい空間には、落ち着いた明るさや暖かみのある電球色がおすすめ。また、キッチンなどの作業スペースには、手元がしっかり照らされるように明るめで昼白色の照明が適しています。

暮らし方をイメージしながら照明を選ぶと、より快適な空間を作ることができます。

3.時間帯や使う人の年齢
同じ部屋でも、時間帯や使用する人の年齢によって、必要な明るさは変わってきます。
例えば、20代を基準にした場合、60代で同じだけの明るさ感を得るためには約3.2倍の明るさが必要だと言われています。
メインで使う部屋には明るさや色温度を調節できる照明を設置すると、使う時間やシーンに合わせて最適な明るさを演出できます。

Q.白熱灯と蛍光灯、LEDの違いは何ですか?

白熱灯:温かく優しい印象
白熱球は、内部のフィラメントが燃えて光ることであたたかみのある光を放ちます。
影が生まれてモノに立体感が出るほか、自然な色合いで料理を美味しそうに、顔色もよく見せてくれます。
調光にも対応しており、光を落とすと夕日や焚火のようなオレンジ色になってリラックス効果も。
寝室などくつろぎたい空間にピッタリです。

蛍光灯:すっきりとした印象
蛍光灯には水銀が含まれており、電気を流すと電子が水銀原子にぶつかって光を発します。
無数の発行点があるため、光が均一に広がり、影ができにくいのが特徴です。
青白い光の印象が強いですが、蛍光物質の配合で電球色にも調整可能です。
清潔感があり、洗面所や廊下など広く照らしたい場所におすすめです。

LED:シャープでクリアな印象
LED照明は、半導体が発光するしくみで光る、省エネ・長寿命の照明です。点で発光し、直進性が高いため、複数の光を組み合わせて空間全体を明るく照らします。
スイッチですぐ点灯し、発熱も少なく安全性が高いのが特徴です。
ただし、LEDにはブルーライトが含まれており、長時間近くで浴びると目の疲れの原因になってしまうことも。
とはいえ、LEDは高性能かつ環境にも家計にも優しい、非常に優秀な照明です。
光の色や明るさのバリエーションも豊富なので、使う場所や目的に合わせて選べば、暮らしをもっと快適にしてくれます。


光の印象だけでなく、電球ごとに電気代や寿命などの機能も異なります。
デザインや雰囲気だけでなく、暮らしに合った機能面も意識して選ぶと、より快適な空間づくりができます。

さいごに…

以上、「後悔しない家具選びのQ&Aー照明編ー」でした。
照明は、空間の印象を大きく左右する大切な存在です。ちょっとした違いが、居心地の良さにもつながります。
皆様の暮らしにピッタリの照明選びの参考になれば幸いです。