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バタフライスツール

天童木工

戦後日本の近代化の象徴となったスツール

蝶が羽根を広げているようなフォルムが名前の由来です。同じ形の2枚の成型合板と1本の金属棒を組み合わせてあるシンプルな構造で、日本の美意識と西洋のモダニズムが融合しています。当時は革新的だった成型合板技術を、天童木工がいち早く取り入れ、メーカーのアイコンにもなったロングセラー商品です。柳氏は図面やスケッチを描かず、手遊びの手法でこの独特なデザインを編み出しました。ニューヨーク近代美術館、ステデリックミュージアム(オランダ)、ルーブル美術館(フランス)の永久収蔵品にも選定されています。

Designer

柳 宗理[Sori Yanagi]

1940年、東京美術学校洋画科卒業。1952年に毎日新聞社の第1回工業デザインコンクール(現・毎日デザイン賞)で主席入賞。 1954年、金沢美術工芸大学工業デザイン科の主任教授に就任する。 家具以外にも、キッチンウェアや東京オリンピックの聖火トーチホルダー、札幌オリンピック聖火台、関越自動車道の関越トンネル坑口、歩道橋など、広範囲な工業デザインを手掛け、世界中の人々に愛用された。 1977年、日本民芸館の館長に就任。1981年に紫綬褒章を受章。1983年にボンベイ(インド)の工科大学 工業デザイン教授で招かれる。 2002年、文化功労者として顕彰。2008年、ロイヤルデザイナー・フォー・インダストリーの称号授与。 2015年、96歳で他界。正四位・旭日重光賞を受章。

Brand

天童木工

「天童木工」は1940年に山形県天童市近郊の大工・建具・指物などの職人が集まり結成された「天童木工家具建具工業組合」を始まりとする日本を代表する家具メーカー。創業から70年余り、皇室を始め、数多くの企業や一流ホテル、政府機関や公共施設などに家具を納めてきた実績からも、確かな製品を作り続けていることが分かる。国内外の建築家やデザイナーと共に製作した家具の中から、多くの名作が生まれている。